施設の概要

MBR(膜分離活性汚泥法)システム

MBRとは、膜と生物処理(活性汚泥法)を組み合わせた省スペースな下水処理方法のことです。活性汚泥中の微生物で有機物の汚れを分解し、その活性汚泥を膜でろ過することで、微生物などの粒子を含まない清澄な水を取り出すことができます。

MBRユニット
MBRには通常MF(精密ろ過)膜を採用。 従来システムとMBRとの比較 MBRの機能 MBRシステムの省エネ運転

ウォータープラザ北九州では、MBRの省エネ/低コスト運転を目的として様々な工夫を施しています。

曝気風量の削減
  • MBRで最も動力を消費する送風機の風量を削減します。
  • 膜モジュールを多段積みし、膜を清浄に保つための膜面洗浄空気をモジュール最下段からのみ供給。
  • 膜面洗浄を微細散気装置で行うことにより、高い酸素溶解効率を実現。
  • 槽内のNH4-N濃度に合わせて送風量を制御することで余分な空気供給を防止。
ろ過動力の削減ろ過ポンプの代わりに水頭差(重力)を利用することで、ろ過に必要な動力を削減します。 薬品使用量・汚泥発生量の削減膜型UCTフローにより、有機物・窒素の除去に加えて安定した生物学的リン除去を行うことで凝集剤使用量と汚泥発生量を削減します。
MBR膜ユニット
  No.1-1系列 No.1-2系列 No.2系列
形状 浸漬型平膜 浸漬型平膜 浸漬型中空糸膜
孔径 0.1μm 0.8μm 0.1μm
膜素材 PVDF※ PVDF※ PVDF※
膜面積 800m²ユニット
(400m²/段×2段)
280m²/ユニット 300m²ユニット
(25m²/本×12本)
ユニット数 1台 3台 3台
外観写真
(側面)
特長
  • 繊維状し渣が絡みにくい
  • ろ過圧力が低い
  • レーザー溶着による
    強固な膜固定
  • 繊維状し渣が絡みにくい
  • ろ過圧力が低い
  • 酸素溶解効率の高い
    微細気泡散気管
  • 逆洗が可能
  • 単位容積当たりの
    膜面積が大きい
※PVDF:Polyvinylidene fluoride